プロフィール

不動産相続アドバイザー 向井啓和の写真

初めまして。

「不動産相続知恵袋」の管理人、不動産相続アドバイザーの向井啓和です。

この「不動産相続知恵袋」は、私がさまざまな方の不動産相続のお手伝いをしている中で強く感じたこと、つまりほとんどの方が、「不動産相続」を自分の問題だと気づいていないために後で苦労する、という事態を何とかしたいと考えて始めたものです。

私は不動産投資会社を経営する傍ら、2年ほど前から、信頼できる税理士、弁護士、司法書士、行政書士などの仲間と一緒に、相続の悩みの相談をうかがい、問題解決をお手伝いする、えがお相続相談室と言う社団法人を立ち上げました。

この社団には、相続問題で困った方からのたくさんのご相談をいただきます。

ところが、始めて見て気がついたのですが、ほとんどの方は、自分は資産家ではないから不動産相続なんて関係ないと思っていらっしゃるのです。

ですから相談にいらっしゃるのはかなり問題がこじれてからというケースがほとんどです。


なぜほとんどの人が不動産相続で問題に巻き込まれるのか

日本では、うちはお金持ちじゃない(=現金や預金の資産がほとんどない)から、相続問題なんて関係ない、と思っていらっしゃる方が多いのですが、実は持ち家さえあれば、相続問題に巻き込まれる可能性があります。

しかも、現金が無くて不動産(家)だけがあり、子供が2人以上いる、というケースが実は一番多く、しかも問題になりやすいのです。

不動産はそのままでは分割できないので、何人かで分けるには売却しなければいけません。また、分割する必要はなかったが相続税を支払うために、生まれ育った家を売らなければならなくなった、というケースもあります。

しかし、必要に迫られて売却する場合、なかなか希望する価格で売ることができません。

そして、家を売るか売らないか、売らないならその分、どうやって埋め合わせをするのか相続権を持つ親族と話し合うのは、非常に面倒なことです。

実は私自身にも不動産が絡む相続問題で嫌な思いをした体験があります。


祖父の家の相続をめぐる親戚との争い

私の生まれは東京都の杉並区。育ったのは港区の住宅街です。

私が育った家は、祖父が今から50年ほど前に、もともとは賃貸で住んでいた土地と建物を東京都から払い下げてもらったものでした。

今では東京都等の払い下げは無いようですが、祖父はそんな経緯で都内の土地と持ち家を手に入れたわけです。

その後長男だった私の父が資金を出して家を建て直し、登記は父、土地は祖父のものになりました。

祖父が亡くなった後、私は祖母や両親とその家に住んでいましたが、祖母が生きている間は問題は起こりませんでした。

ところがまず、祖母が亡くなったとき、父と父の兄弟たちの間で話し合いが出来なかったようです。その後今度は父が亡くなったとき、私のところに父の兄弟たちから連絡があり、本格的に争いになりました。

結局折り合いがつかず、先方が調停を申し立てて弁護士を立てたやりとりが行われました。

結果として、なんとか納得できる条件で合意はできたものの、2年の間、自分が生まれ育って、母と共に住んでいる家を手放すかどうかをめぐって、父の兄弟たちと争わなくてはならないのは、精神的にかなりつらいことでした。

相続争いが起こると、普段なら決してしないような不愉快なやりとりや、人間不信に陥るような出来事が頻繁に起こります。

これは、亡くなった方が遺産をどう残すかについて何も決めていないと誰にでも起こりうる事態です。

しかし、大抵の場合、所有している方が元気なうちに専門家に相談して対策を考えておけば、無用なもめごとは起こさずに、一番望ましい方法で財産を残すことができるのです。

私は自分の体験を通じて、相続争いはぜひとも避けるべきだと声を大にして言うことができます。

そして、そのために、私の今までの個人的な経験や仕事の知識がお役に立つのではないかと思ったのです。

人を幸せにする仕事と不幸にする仕事

私は、今は不動産投資会社を経営していますが、大学を出た直後は、外資系の証券会社に就職しました。

20代の私は、自分の実力と才覚でガンガン稼いでいくことを理想としていたので、当時の憧れの人は、高校野球で大活躍し、その後プロ野球でも若くして億単位の年俸を取っていた西武の清原和博選手です(今は残念なことになっていますが…)。

とにかくギリギリまで挑戦して稼いでやろうと思っていたので、周りと衝突することもかなりありました。

会社もいくつか転職し、がむしゃらに働いた結果、商品の開発やプロジェクトの立ち上げなどで成功を収め、高給を手にすることができました。

しかしそうやってサラリーマンとしてある程度の成功を収め、高給を取ってみると、自分のやっていることに疑問を感じるようになってきたのです。

当時、外資系の証券会社は、日本の証券会社が個人向けに販売する商品を開発していました。

その場合、直接のお客様は日本の証券会社なので、日本の証券会社が手数料をたくさん取れる商品が望まれます。

しかし、証券会社の手数料を高くしてしまうと、最終的にそれを買うお客様にとってはあまり有利な商品になりません。

その商品を買ったお客様が、

「手数料ばっかり取られて、ちっとも利益が増えない。証券マンにだまされた!」

と感じたり、直接販売する営業マンが

「会社はなんでこんな商品を売れっていうんだよ!」

と思うような商品を作っているとしたら…

直接自分が売るのではないからといって、また、いくら高給をもらえるからといって、人を嫌な気分にさせるような商品の開発に関わっている自分が許せなくなってきたのです。

なぜ不動産投資か

そういった思いが強くなってきたものの、サラリーマンとして会社に勤めている以上、会社の利益になる仕事をしなければいけません。

そこで私はサラリーマンをやめて独立することを決意しました。

後ろめたいことなしに、堂々とお客様に利益を出してもらえる商品を提供する会社を作ろうと思ったのです。

証券会社に勤めてはいましたが、証券会社を設立するのは非常に大変なので、不動産投資の会社を起ち上げることにしました。

不動産投資は証券投資と同じ金融や経済の知識を役立てられますし、個人的にもやっていたのでその意味でも知識がありました。

そして、顧客としての立場からは不動産業界に対してかなり不満を感じていました。

不動産業界というと、荒っぽいイメージを持つ方も多いと思いますが、実際、私が顧客として経験した不動産業界もかなりいい加減なところでした。

まず、裏付けのない話が多く、情報がきちんと公開されないことが多いのです。

さらに、担当者がころころと変わり、引き継ぎもろくにされていないので、フォローが非常に悪く、もちろん顧客のニーズも把握していませんでした。

不動産取引は金額も大きいのに怖い話です。

こういった雰囲気の業界でしたが、私は今度こそ、お客様の利益に貢献して幸せになってもらえる会社を作ろうと考えていました。

そうやって設立したのが「みなとアセットマネジメント」です。

不動産を買うには不利、売るには有利な市況

みなとアセットマネジメントを立ち上げてから10年間、業績も順調に伸びてきましたが、ここ数年間、壁にぶつかっていました。

それというのも不動産価格が高くなりすぎて、不動産を買うには適さない状況になってきたからです。

逆に不動産を持っていたら、今が売りどきと言えるのですが、不動産の売却は、よほど必要に迫られない限り、なかなか決断できないのが普通です。

当社はそうではありませんが不動産会社の中には裏付けのない話や、開示が十分でない話を持ち歩く業者もおります。

不動産投資に慣れている人でない限り、「不動産の売却」は一生に何度もすることがなく、誰を信用して適切な売値を判断すればいいのか、なかなか難しいのです。

不動産売買の知識を活かして相続を円滑に

そんな中で出てきたのが、私が親しくするようになった士業の知人たちからの相続に絡む不動産売却の案件です。

相続問題が発生すると、不動産売買に全く慣れていないごく普通の方が、突然持ち家や土地の売却を検討しなければならなくなります。

相続の手続きや、税金問題も絡んできて、何を、いつ、どうやったら一番よいのか、途方にくれる方がほとんどです。

士業の先生たちも、不動産の売却が必要というところまでは話が進んでも、実際の売却まではできません。

そこで日頃から信頼関係のあった私がお手伝いをすることになりました。

ところが、実際に始めてみると、もっと早くから手を打っておけば良かったのにというケースが多々あることに気づきました。

私自身の体験からも、不動産の処分を決めずに所有者が亡くなってしまうと、後で厄介な揉め事になります。逆に決めてさえあれば、争いが起こりづらくなります。

こういった現状はほとんどの方が知りません。

そして、自分がその事態になってしまった後では、最善の選択肢がとれない場合も多いのです。

この「不動産相続お悩み相談室」の目的は、まだ実際に問題が起きないうちにその可能性に気づき、最善の選択肢をとれるよう、お手伝いしていくことです。

このページでは、最近の事例や、持ち家を持っている方に関係してくること、今の不動産市場の状況、どんな方が今、何を注意したらよいかなどを、わかりやすくお伝えしていきます。

不動産相続について正しい知識を持っていれば、突然持ち家を手放さなければいけないといった事態や、親戚とのトラブル、払えない相続税に愕然とするといった状況は避けることができます。

あなたの大切な家族が、そういった不安なく、幸せに暮らせるように、このページを役立てていただければとてもうれしく思います。

不動産相続アドバイザー 向井啓和